Common Source Code Project (2017/04/16)


Windows用エミュレータです。ソースも用意されています。作者とは別の方(tanamさん)による、Androidで動かす試みも過去にはなされていたようです。今は、また別の方(Artane.さん)がQt版(Linux用バイナリとWindows用バイナリがある)を作成されています。ほかにも、このソースを使用されている方が複数存在するようです。MSX1に対応するよりもずっと前の話ですが、過去にはWindowsCE用のバイナリも存在したようです。
共通のソースコード群を用いて、MSXを含む様々な機種のエミュレータのバイナリが作られています。

使い方・設定

インストール方法は、まず、サイトから圧縮ファイル(binary.zip)をダウンロードして、解凍します。
自分が使用しないexeファイルは削除か移動したほうが良いかも知れません。あるいは、自分が使用するファイルだけ解凍するか。
ePX-7を使う場合は、
 binaryディレクトリの下(px7.exe等がある場所、以下同じ)に、MSXJ.ROMかMSX.ROMかBASIC.ROM(MSX1のMAIN-ROM)およびPX7EXT.ROMかEXT.ROM(PX-7固有の内蔵ROM)を置きます。
 PX7EXT.ROMやEXT.ROMが無くても普通のRAM32KBのMSX1エミュレータとしては動作します。
 あとは、px7.exeをダブルクリックすれば実行できます。
yayaMSX1を使う場合は、
 binaryディレクトリの下に、MSXJ.ROMかMSX.ROMかBASIC.ROM(MSX1のMAIN-ROM)を置きます。
 オプションで、DISK.ROMも利用できるはずです。
 あとは、msx1.exeをダブルクリックすれば実行できます。
yayaMSX2を使う場合は、
 binaryディレクトリの下に、MSX2J.ROMかMSX2.ROMかBASIC.ROM(MSX2のMAIN-ROM)およびMSX2JEXT.ROMかMSX2EXT.ROM(MSX2のSUB-ROM)を置きます。
 オプションで、DISK.ROMやMSXDOS2.ROMも利用できるはずです。
 あとは、msx2.exeをダブルクリックすれば実行できます。
他に、yayaMSX2+、yayaFS-A1、yayaHX-20+もあります。こちらこちらを参考にして下さい。
特殊キーの割り当てに関しては、こちらこちらこちらを見て下さい。
お勧め設定は特にありませんが、特殊キーの入力が少し怪しいように思う場合は上記のリンク経由でyaya2016-04-13plus1.zipかyaya2016-04-01plus1.zipかyaya2014-12-29plus1.zipをダウンロードして、その中の"keycode.cfg"を使用して下さい。

解説・コメント

キーボード自動入力や、データレコーダにWAVファイルを使えるなど、他のMSXエミュレータではあまり実装されていない機能が使えます。
(逆に、拡張子 .cas のファイルは他のMSXエミュレータとの互換性が無いような気がします。)fMSX等で使える拡張子 .cas のファイルの読み込みは可能になりました。
ePX-7はレーザーディスクの機能も使えますが、私は使ったことがありません。
MSXエミュレータとしては色々と未対応な点もあります。
フロッピーディスクに関しては、tanamさんがパッチ当て方式の対応方法を公開されています。msx1.exeとmsx2.exeでは、フロッピーディスクも使えます。px7.exeでは使えません。
2015/09/17版は基本スロットだけで機能を実装しているので、yaMSX2のCart#1はROMカートリッジかDOS2ROMのどちらか一方、yaMSX1とyaMSX2のCart#2はSLOT3でROMカートリッジかマッパーRAM128KBのどちらか一方という、少し特殊な環境になっています。
なので、2015/09/17版のyaMSX1とyaMSX2ではメニューにCart#2がありますが、そこにカートリッジを挿入すると正常動作しません。
2017/04/16版では、yaya2016-04-13plus1.zipの内容も反映されています。拡張スロットを利用したマシン構成をサポートしたので、ePX-7とyayaFS-A1以外では、RAM64KB以上+FDD+カートリッジスロット2つ使用できるようになったはずです。ただし、拡張スロット関連の不具合で暴走するソフトを使うには不向きでしょう。その場合はePX-7か、2017/03/07版以前の物を使用して下さい。
また、メガROMのマッパー自動認識がうまくいかない場合はyaya2016-04-13plus1.zipかyaya2016-04-01plus1.zipのromhash.iniをコピーして内容に追記してみて下さい。
なお、HX-20のステレオ/モノラル切り替えはリセットしないと反映されないみたいです。リセット無しで切り替えたい場合はyaya2016-04-13plus1.zipかyaya2016-04-01plus1.zipのhx20.exeを使用してみて下さい。

MSXに関係する部分は、tanamさんがCommon Source Code Projectをベースにして作成されたyaMSX1/yaMSX2や、私が行った変更や追加も踏まえて作成されています。

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