openMSX 0.12.0


Windows用エミュレータです。もともとはWindows用ではありませんでしたが、何回かUnOfficialでWindows用バイナリが出された後、0.3.3以降はWindows用バイナリも公式リリースされています。
使い方・設定

インストール方法は、まず、サイトから圧縮ファイル(openmsx-0.12.0-windows-vc-x86-bin.zip)をダウンロードして、解凍します。
0.4.0以降のWindows用には、ランチャも含まれています。

そして、ランチャ本体(catapult.exe)を起動します。
Settings→Edit ConfigurationでopenMSX executableとShare directoryを指定。(新規インストールの場合は、多分そのままでOKです)
そしてSessionのMSX typeでC-BIOSのどれかを選択してStartボタンを押せば、立ち上がります。ROMのゲームでしか遊べませんけど。
C-BIOSを使用するのではなく、実機をエミュレートするのであれば、share\machines以下の機種名のディレクトリに、BIOSファイルを入れておく必要があります。
どの種類のBIOSファイルをどこに置けば良いかは、各機種別のXMLファイルを読めばわかる……はず。
0.5.0以降ではBIOSファイルのハッシュ値が合っているなら、share\systemromsに全機種のBIOSファイルを入れておくだけでも良いらしいですけどね。

実機のBIOSファイルはshare\systemromsに全部入れるのが楽だと思います。実機上でプログラムを動かしてFDDのROMを吸い出した物など、ハッシュが一致しないせいで認識されない場合は、XMLファイルを直接書き換えるか、既存のXMLファイルをコピーして必要箇所のハッシュを書き換えれば対応できます。ハッシュが違っていてもファイル名が正しければ良いらしいですが、確認していません。

お勧め設定は、UnOfficialWin32のページホンダラーソフトさんのページの記述に従い、日本語PCキーボードで正しくキーが使えるようにすることです。
外国製のMSXエミュレータにありがちな、「アンダーバーが入力できない」という現象が解決します。
……と言いたいところですが、0.5.0以降には通用しないみたい???
CEEK.JPあたりで、
openMSX 0.5.0 以降 日本語 キーボード 設定方法(暫定版)
のようなキーワードで検索すると何か見つかるかもしれません。
(しかし、0.6.3ではまた話が変わっているかもしれない……)
→0.7.0では、キーボードの問題は解決済みかもしれません。

解説・コメント

エミュレーション精度は高い! はずですが、ちょっと重い気がします。(でも以前よりは軽くなったかな……?)
あと、パナソニックの比較的新し目の機種だけかもしれませんが、BIOSファイルの形式が、fMSXSOやfMSX98/AT、fMSX-MSDOS等で使える形式のものとは違っているみたいなので、少し面倒です。
ソニーのMSX2+のコンフィグファイルも用意されてないし。HB-F1XDJは0.6.3で用意されたみたいですが、MSX-JEのROMも必要なんですね……
まあ、自分でコンフィグファイルを書けば良いのかもしれませんけど。
A1STの場合は、fMSX98に付属の"MAKEROM.BAS"で作成されるファイルか、blueMSXのリソースの日本語ページに掲載されているツールが使えるようですね。

デバッグ用の機能や、いろんな周辺機器にも対応しています。
ハードディスクが使えるのはいいですね。あんまり使ったこと無いですけど。

0.6.0では、テープやフロッピーのロード時間だけを高速化する機能が追加されたようです。
0.6.1や0.6.2では、普通に使用する分にはあまり影響が無いと思いますが、細かい部分がいろいろ改善されているようです。
0.6.3では、MEGA-SCSIやSFG-05などもサポートされているようです。私はどちらも使ったことがありませんけど。
……もしかすると、今後のWindows用バイナリのリリースはちょっと微妙な感じかも???
0.7.0では、状態のセーブやロードがサポートされているようです。
0.7.2では、64ビット版Windows用のバイナリも用意されています。
0.8.0から0.11.0までの間に、巻き戻し機能やDMKフォーマットのサポートなどが追加されているようです。
0.12.0でセンサーキッドに対応したのは個人的に嬉しい出来事ですが、使いたいユーザーは存在するのでしょうか?

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